2010年5月10日月曜日

KPI・KGI

各組織は、経営戦略、戦術、プロジェクト、日常管理のレベルで設定された「目標」、
なにを(KGI)、どのレベルで(KPI)に沿って活動が行われているかを、
具体的、客観的にその対象物の状況を把握し、例外点の重要度に応じた
機敏なアクションをとる必要がある。


■KGI(重要目標達成指標、Key Goal Indicator)
企業の経営戦略から導かれる成果を数値で示したもの。

<具体的な例>
・売上高
・利益率
・成約件数 

■KPI(重要業績達成指標、Key Performance Indicator)
KGIとして数値がまとまる手前の業務遂行上の指標。

<具体的な例>
・引き合い案件数(購入が期待できるお問い合わせ・仮申し込み数)
・歩留まり率(不良品でない製品の割合)
・解約件数
・新規顧客の獲得数
・営業職員1人当たりの契約件数

※KGIは最終的な成果指標として設定しますが、例えばKGIが売上高だとすると、
期末が終わって決算を締めてみないとわからない事後的な数値です。
ここで目標未達だとわかっても、もう終わっているので、どうすることもできません。
文字通り「後の祭り」。
そこで、結果としてKGIに影響をするKPIという業務推進上の中間指標を設定します。
そしてKGIが目標通りにいくように、KPIを管理します。
ボウリングでいうと、最終的にはどのピンに当てるという目標(KGI)は定めるのですが、より正確に狙うために中間目標であるスパッツ(KPI)を目がけ て投げるようなものです。

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ECサイト
※季節性があることをまずは注意する。
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■上級管理者向け
・注文CVR(注文数÷総訪問回数)
・購入者CVR(購入者数÷ユニーク訪問者数)
・平均注文額(総売上÷注文総数)
・訪問者一人あたり売上(総売上÷ユニーク訪問者数)
・1注文あたりコスト(マーケティング費用÷注文数)

■中級管理者向け
・新規ユーザー:リピート(そのサイトの成熟度合による)
・新規ユーザー/リピート別のCVR
・新旧顧客別の売上割合
・主要ページの直帰率
・顧客維持率(リピート購入者数÷過去一度以上購入者数)

■現場担当者向け
・カートからの購入CVR(購入回数÷カート投入数)
・90秒未満の訪問回数の割合
・キャンペーン別の注文CVR
・直近非訪問者の割合(リーセンシー(recency・最新購買日)が低い場合にインパクト大)

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広告/コンテンツサイト
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■上級管理者向け
・1訪問あたりの平均PV数(総PV数÷総訪問回数)→高いほうがよい
・訪問者1人あたり売上およびコスト
・訪問頻度の高/中/低の分布割合→高いほうがよい

■中級管理者向け
・1人あたりの平均訪問回数(総訪問回数÷ユニーク訪問者数)
・新規ユーザー訪問数:リピート訪問数
(新規に力を入れるなら6:4、専門サイトなら4:6でもよい)
・滞在時間の高/中/低の分布割合

■現場担当者向け
・検索機能を利用する割合
・1訪問あたりのPV数の高/中/低の分布割合
・直帰率
・購読者登録率(購読者登録数÷訪問者数)